2010年11月25日木曜日

美しい安心院の葡萄


 夏の始めにまず最初に出荷されるのがハウス育ちの種なしデラウエア。香りよく糖度も高い美味しい葡萄です。安心院の代表格だったデラウエアも近年は、大粒の巨峰やピオーネに押され、随分栽培面積や出荷量が減っています。栽培に手間がかかる割に昨今は値段も安くなり、生産者が人気の大粒の品種に移行していますし、かつてのキャンベル種のように今後デラウエアが手に入りにくくなるでしょう。香りよい白ワインの材料でもあるデラウエアは作り続けてほしい品種なのですが。                         


葡萄の王様と言われた「巨峰」より、今は「ピオーネ」の人気の方が高いようで、確かに味も香りも一度食べると忘れられない味。高価な葡萄でもあり、ワインの材料としてはとても採算の取れない原料ですが、「小さなワイン工房」ならではの小さなタンクで今年は仕込む事が出来ました。自社の葡萄園で栽培したピオーネです。微発泡タイプの甘口とすきりしたロゼタイプが出来ました。今タンクの中で熟成中です。この色がまたロマンティック。
 他にも、赤ワインの原料になる「マスカットベリーA」。皮ごと食べられる品種や緑や赤や黒や様々な品種の葡萄が栽培されるようになっています。今年の春は、葡萄園にワイン専用品種の
  「メルロー」や「シャルドネ」を植え付けました。工房の入り口にも一本ずつ植えています。

                      


2010年11月23日火曜日

工房オープンに向けて

春先には、安心院町中山の葡萄団地で、今年借りた「百笑一喜」の葡萄園のビニール貼りをしました。ハウスの中の気温を上げ、葡萄の成長を早めます。
生食用とワイン用のピオ-ネのハウスです。(しかし、結果的には高温と手入れ不足で思うような収量をあげられませんでした…。トホホ)








工房の南側の窓に夏の暑さをしのぐため、グリーンカーテンをしたてました。工房と言っても、元は倉庫。エアコンの光熱費を少しでも抑えられれば…。
かぼちゃ、ひょうたん、にがうり、はやとうり、へちまを植えました。
 一石二鳥をもくろんで







 ワイン用の瓶も揃った!          ワイン用の葡萄を入れるコンテナも揃った!
他の機材も揃って工房らしく(小さいなりに)なりました。
さあ、葡萄の出荷が始まったらもうまったなし。
いよいよ、8月5日のオープンイベントで「安心院*小さなワイン工房」本格スタートです

2010年11月22日月曜日

手づくりの「安心院*小さなワイン工房」 

猛暑だった今年の夏。工房の外壁やシャッター等、水洗いをし
スタッフが手分けしてペンキ塗りをしました。
左にある緑の葉は今年植えた葡萄の苗で赤ワイン用の
「メルロー」です。成長の早さに驚きます。
    
   道路側から見た工房の壁。
  水洗いをした後ペンキを塗り、この後
  工房の看板が掛けられました。




 看板は、院内町の永田さんから寄付していただいた40年前の松の木の板です。香り良くずっしりと重いりっぱな看板ができました。          
深見小学校の校長先生、小野尚先生の書です。 
                


                      
        
            税務署から許可が下り、まず宇佐市へ報告。
           宇佐市長(右から2人目)と共に。
           日本初の「ハウスワイン特区」を生かして
         安心院町産葡萄100%のワインづくりがいよいよスタートします。

念願の「地ワイン」製造が可能に!



かつて「西日本一の葡萄産地」と言われた安心院町。
しかし、月日は流れ生産者の高齢化・後継者不足等々の
理由から、今や葡萄の生産量は最盛期の半分に・・・。

市町合併とともに、元気をなくしていく故郷を何とかせねばっ!
と、立ち上がった「企業組合 百笑一喜」。

長い間の願いであった「葡萄の産地で地ワインを」という
願いを実現すべく、昨年何度目かの申請を出したところ
ついに許可がおりました。行政をはじめ、たくさんの方の
ご協力をいただき、ついに実現することとなりました。

そして、2010年7月15日 大分税務署より製造の許可がおりました。感無量。